※朝活ではなく、夜活のススメ
髪がうまくいくかどうかは朝のスタイリングで決まると思っているのだとしたら、それは誤解です。
その日の髪が決まるかどうかは、前日の夜にかかっています。
今、一生懸命朝にブローをして時間がかかっている人は、その時間を夜にまわしてください。
夜、シャンプーをしたあと、すぐに髪を乾かし、きれいにクセをとってブローして寝ることを習慣づけると、朝、鏡の前でやることはほとんどなくなります。
シャンプーをしたあとの濡れた髪は、とても不安定な状態です。キューティクルは開いているし、ちょっとした摩擦でも傷みやすくなっています。濡れたまま寝るとダメージを受けるし、クセもつきやすくなります。半渇きではなく、しっかり完全に乾かしてから寝ましょう。
よく、髪を乾かすと傷みそうと言う方がいますが、髪を乾かさずに寝るほうが、ダメージが大きくなります。
髪を乾かすときは、ゴシゴシとタオルでふいてはいけません。タオルでおさえて水分をふき取りましょう。
もし、髪のおさまりをよくしたいのであれば、髪を乾かす前に、保湿系のヘアオイルやクリームを、中間から毛先につけて(根本ではなく!)乾かしてください。それだけで、次の日は指通りのいい髪に近づきます。
※髪を愛でるように乾かして
髪を乾かすときは、毛の一本一本に、上から下に向かってウロコが生えている様子をイメージして乾かしてください。そのウロコを逆なでしないように乾かすのがポイントです。
ウロコとは、キューティクルのこと。「今、私はキューティクルを整えている」という気分で、ドライヤーの風をあてると、髪に負担のない乾かし方になります。
量が多い人や、髪の長い人は、内側をまず乾かしてから、表面の毛を乾かしていきましょう。内側が生乾きだと、髪にいやな匂いがつきますし、クセも広がりやすくなります。
内側を乾かすとき表面の毛が邪魔なら、ダッカールといわれる、髪を一時的に止めるクリップみたいなアクセを持っているといいでしょう。もちろん、ワニクリップやくちばしクリップでも代用できます。
ジムに行ってお風呂に入ると、顔も身体も抜群で、思わず目が「♡」となるくらいの女性が、メイクルームでドライヤーの風を髪の真下からぶわーっとあてて力まかせに乾かしている様子を見ることがあってがくっとなります。
乾かされた髪を見ると、やはり、キューティクルに逆らって乾かしているので、ぱっさぱさでツヤがありません。せっかくのナイスな身体も色気も台無しです。
それだけではありません。キューティクルがめくれあがっている人は、がさつで人間関係も雑な人に見えてしまいます。どんなにメイクがばっちりでも、髪にだらしない人だと見られたら、仕事でも恋でも得することはありません。
ぜひ、キューティクルに逆らわず、髪を愛でるように乾かしてください。
これさえやってベッドにもぐり込めば、朝のスタイリング時間もぐんと短縮できます。
☓きれいな髪は「朝」に作られる
○きれいな髪は「夜」に作られる